透析

尿も作るし○○も分泌!意外と知らない腎臓の機能4つを解説します。

こんにちは。臨床工学技士ゆうです。

腎臓って何をする臓器か知っていますか?

尿を作る!

その通り!一番メインとなるのは尿の生成です。

しかし腎臓の機能はそれだけにとどまらず、生命維持に大事な役割を担っています。

意外と働き者の腎臓について学んでいきましょう。

 

腎臓の働き

腎臓には主に以下のような働きがあります。

  • 尿の生成(老廃物の排泄・水分の調整・電解質の調整)
  • ビタミンDの活性化
  • エリスロポエチンの産生
  • レニンの分泌

順番に見ていきましょう。

尿の生成

腎臓は尿を作ります。

そもそも尿を作る目的は、体の中の不要なものを排泄するためです。

腎臓は体にとって不要な毒素や水分は捨て、必要な物質は再吸収するように機能します。

またナトリウムやカリウム、カルシウムなどの電解質も排泄と再吸収をして体内のバランスを保っています。

腎臓の働きが悪くなると、

  • 体内に水分が貯まる(浮腫)
  • 体内に毒素が貯まる(敗血症)
  • 体内の電解質のバランス異常(高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス)

と様々な異常をきたします。

 

ビタミンDの活性化

ビタミンDは食事摂取と皮膚への紫外線照射で合成されて、腎臓で活性化されます。

活性化したビタミンDは腸管に作用し、食べ物からのCaの吸収を促し、骨を強化する役割があります。

そのため腎機能が悪くなると、ビタミンDが活性化されなくなり骨がもろくなっていきます。

 

エリスロポエチンの産生

エリスロポエチンとは腎臓が出すホルモンで造血作用があります。

産生されたエリスロポエチンは骨髄で赤血球を作るよう促します。

腎機能が悪くなると貧血傾向になります。

 

レニンの分泌

レニンとは腎臓が出す酵素で、腎臓への血流が悪くなると分泌されます。

分泌されたレニンは、レニン・アンギオテンシン系と呼ばれる機序に作用し血圧を上げます。

このレニンの分泌量を増やしたり減らしたりして血圧の調整を行っています。

腎臓の機能が悪くなると血圧の調整がうまくいかず、水分の貯留も相まって高血圧になりがちです。

 

透析でどれだけ補えるの?

腎臓には様々な働きがありますが、腎代替療法の一つである血液透析はすべての機能を代行してくれるのでしょうか。

血液透析(ダイアライザー)ですべては補えない!

透析そのもので補えるのは、水分の調整・老廃物の除去・電解質の調整だけです。

さすがにエリスロポエチンや活性型ビタミンDの分泌までは代行できません。

それらの産生・分泌するものに関しては内服薬や注射薬で対応します。

エリスロポエチン製剤使用して貧血の改善をはかったり、血中のリンとカルシウムの値を見ながら活性型ビタミンD製剤を利用したりしています。

 

腎臓は24時間活動中

どの臓器もそうですが、腎臓も24時間365日休まず働いています。

一方透析は2~3日のうちに約4時間で腎臓の働きの代わりをしています。

通常なら2日かかるところを4時間で終わらせてしまうので体にも若干の負担がかかります。

これは除水量(透析で除去する体内の余分な水の量)が多ければ多いほど負担も増えていきます。

ですので透析患者さんへ説明する際は、体に負担のかからないような水分の取り方、食事の仕方を指導しましょう。

 

まとめ

腎臓の機能はたくさんありました。

腎臓の機能まとめ
  • 尿の生成(老廃物の排泄・水分の調整・電解質の調整)
  • ビタミンDの活性化
  • エリスロポエチンの産生
  • レニンの分泌

腎臓が悪くなるとこれらの機能は失われ、人体に多大な影響を及ぼします。

ひどくなり末期腎不全という状態になると腎代替療法(透析や腎移植など)をするほかありません。

腎臓の機能を理解するのが、病気や透析を理解する近道です。

自分の腎臓はこんな働きをしているんだと知って頂けたら幸いです。